車を高く売るコツ

自動車査定

中古車の価格はこうやって決まる!【査定の流れが分かれば高く売れる】

中古車の価格はどうやって決まるのか?

中古車の価格がどうやって決まるのかが分かれば高く売れるヒントがあるのではと思い、調査しました。

ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが財団法人日本自動車査定協会という団体法人があるのですが一昔前はトラック売買が中古車業界では主流だったのでそちらメインでの設立・運営でした。この機関が当初の自動車売買を促進するためにある一定の査定表が作られましたが、これが車の売却時に決める査定の基準になっているんですね。

そして中古車を査定する資格も登場しており、ディーラーには査定資格を有するセールスマンも存在します。ただ、それを今も使っているかは不明です。なぜなら中古車価格は需要と供給で決められるのでディーラー独自の判断もありますし、新車をいっしょに買うなら高く買うといったこともありえます。ではどうやって価格が決まっていくのか。査定の流れ査定ポイントを調査したので報告します。

自動車査定の流れ

まず、第一に上述した日本自動車査定協会という団体法人にて決められた査定の基準に従って自動的に査定額が算出されます。中古車販売業者やディーラーが全て決めているわけではありません。最後に味付けするくらいなんです。買取価格のベースは査定協会が決めています。ではその査定の流れについて解説していきます。簡単な流れは下記の通りです。

自動車査定の流れ
図:査定の流れ概要図

1.査定基準価格

標準的な整備を完了した小売価格です。算出される価格の基礎となる計算パラメータは査定協会が支所ごとに市場実績を調査して毎月設定されます。

この①査定基準価格から次に下記ポイントでさらに減価していきます。

標準整備費、標準割掛
エンジン、足回り(タイヤやサスペンション)、電装
販売代理店の標準的な粗利
査定→入庫→販売までの日数による標準的な減価
特別調整
保有期間、在庫回転、部品価格、外注価格
販売力など各店ごとに調整

中古車販売による粗利・利益もここで追加していくんですね。ただ、これは標準的な粗利であって販売する業者によってはさらに追加したり、または粗利を減らしたりと、ビジネスの方法・方針によって変わります。それらが特別調整として行われます。

2.基本価格

上記の標準調整や特別調整を経て、査定の基本とする価格が決定されます。その後、加減点が行われます。車体ごとの整備状況や状態によるプラス評価、マイナス評価が行われます。加減点には加減点基準というものが準備されておりそれらを各店が確認して価格の加減を行います。よく実際に車をみてメモしている風景を思い出すかもしれませんが、それが加減ポイントを見ているところですね。

3.査定価格

ここでようやく査定価格が決定します。査定基準価格で出たところより価格はかなり落ち込んでいると思います。良い車であれば基本価格の後の加減点でプラス評価され価格が上昇します。この査定価格で各社の下取り・買取価格が決められ、見積もりを依頼した依頼主、売却主に提示されます。

以上が査定価格が決まるまでの流れになります。では次に実際にどんな部分を査定としてみていくのか解説します。

車の査定ポイント一覧

自動車の買取に見ていく査定ポイントは下記の通りです。上述した標準整備費、特別調整、加減点を調整する際にみていくポイントになります。

基本的な査定ポイント

基本的な査定で見ていく部分です。

エンジン関係
正常か、整備が必要か、必要なら整備台がかかるので査定は低くなる
足回り
ステアリング、ブレーキ、サスペンションなどある程度お金のかかる部分
外装・塗装
一般的な標準色のほうが有利、特別な色に塗っている場合はマイナス
シャーシフレーム
バッテリー
電装品に関わる部分の機能的な問題
タイヤ
磨耗度
附属品
機能、外観に問題はないか
走行距離
走行距離が少ないほうが査定ポイントは高い
事故暦
修復を行っているかどうか
車検までの猶予月数
残っているほうが良い、3ヶ月以内かどうか
タイヤの残り溝
1.6mm以上(スリップサイン)あること

これらに対して実際にはさらに小項目まで詳細に点検し基準値に達して加点されるなどして査定額が決まっていきます。細かいところだと、バッテリーの状態はどの程度持ちそうか消耗度、シートにタバコの火を落としてちょっと小さく焦げてても減点、タバコの匂いも減点、また、改造車は減点されやすいそうです。

加減ポイント

↑はプラスポイント、↓はマイナスポイント。場合によっては↑(プラス)しかない場合、↓(マイナス)しかない場合があります。

車両本体
外装・内装 ↑↓
電装 ↓
エンジン・足回り ↑↓
装備品
状態次第 ↑↓
商品価値
タイヤ ↑↓

残り溝が多いものがアップ

走行キロ ↑↓

少ないものはアップ

車検
残り4ヶ月以上 ↑
自賠責
3ヶ月以上 ↑
修復暦、特殊形状、特殊損傷
あった場合 ↓

例をあげます。
・同じ2年乗った車でも走行キロ数が標準より少ない場合は加点されます。
・ボンネットやドアの外装に凹みがあった場合には、
外装無傷が標準ですから、凹みの大きさによって減点されます

このように素人には難しい考え方もありますし、評価の度合い、どのくらいプラスなのかマイナスなのかまでは不明です。故障が必要な場合で、どのくらい修理にお金と時間がかかるかというビジネス観点での評価が入るからです。

中古車の価格から買取価格を逆算

まとめます。以上の査定の手順・流れから車体や乗ってきた状況を確認した上でプラス、マイナスの評価を行い、その結果から実際に消費者に見える形で査定価格が提示されます。

ちなみに、加減点がプラスもマイナスも無い状態で標準割掛などの数値を単純計算して標準的な価格であれば中古車が販売されている価格からだいたいの査定価格が分かってきます。

つまり、小売価格からの割掛、利益がどの程度乗っているかを標準的な計算を行えば販売価格から査定はこんなもんだろうと分かってきます。車にもよりますが中古車販売価格7割程度と見ておくのが無難でしょう。ちなみにもともと価格が低い軽自動車やコンパクトカー、逆に価格が高い高級車は単純計算できませんので注意してください。

これができれば中古車を売る際にだいたいこんなもんかなと想像することができます。買取相場もある程度分かってきますね。ただ、あくまで予想の査定価格は標準的なものなので実際にはディーラーや中古車買取業者に依頼しないと正確な数値はわかりません。

素人には分からない基準や加減点のプラス・マイナスの幅が分からないからです。このくらいかなと思っていた価格よりも高かったり低かったりするので見積りの依頼はしてみることをおすすめします。

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